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脱・ポジティブシンキング
多くの成功哲学や成功法則、成功者の著書では、
ポジティブシンキングの重要性がよく語られています。
例えば、
・ポジティブなイメージをする
・ポジティブな言葉を使う
・ネガティブな事は言わない
・ついてる、ついてると１日１万回言う
などなどです。
確かに、ポジティブな思考や言葉遣いは簡単で、しかも即効性があるのでとても重要です。
それだけで、人生が大きく改善される事もすくなくありません。
しかし、その本質が語られる事はほとんどありません。
そして、その本質を理解していない人が多いために、さまざまな勘違いや弊害も生んでいます。
例えば
『ポジティブシンキングじゃないと成功できない』
『ネガティブな事を考えたり、言ったりすると成功できない』
というのは、その代表ではないでしょうか？
しかし、人間、誰しも２４時間３６５日、
１００％ポジティブであり続ける事ができる
人なんていないのではないでしょうか？
少なくとも私は、そういう人には出会った事がありません。
誰でも、体調が悪い事もあれば、弱気になったり、イライラしたりする事もあります。
また、性格上、どうしてもネガティブな面が目につく人もいます。
そんな時に、
『１００％ポジティブじゃないといけない』
『ネガティブな事を言ったり、考えたりしてはいけない』
と考えていると
『ああ、自分はやっぱりダメだ』
『自分には無理だ』
と無用に自分を責めたり、ますます落ち込んだりしてしまいます。
さらに、世の中で成功している人の中には否定的な事を言っているのに成功している人や
ポジティブすぎてリスク管理できてなくて失敗する人もいたり、
『失敗学』
なんて本も出てきたりすると、ますます混乱してしまいます。
しかし、これは、単にポジティブシンキングの本質を理解していないだけです。
失敗学とポジティブシンキングは矛盾しないし、むしろ両立する事が重要なのです。
では、そのポジティブシンキングの本質とは何か？
それは、
”感情”
です。
成功するためには、行動をしないといけません。
そして、行動する時では、自分が持っている能力をより多く発揮
できた方が成功する確率は上がります。
そして、人間が自分の能力を発揮できるかどうかに強く影響するのが、”感情”なのです。
あなたも、緊張して普段の力が出せなかったり、恐怖や不安で行動できなかった事があるのではないでしょうか？
また、逆に、やる気が満ちていたり、楽しんでいる時にはいつも以上の事が出来たり、結果が出た
という経験があるかもしれません。
人間の感情（心）と体は繋がっているので、あなたの感情は、あなたの体や行動、能力に大きく影響を与えます。
『失敗するかもしれない』
『どうせだめだろう』
そんな気持ちで何かをしようとしても力が十分に出せなかったり、行動できなかったりします。
逆に、
『きっとうまく行く』
『楽しい』
『必ずやる』
そういう感情で行動すれば、普段以上の力が出せたり、
不思議と周りの協力が得られたり、ラッキーな事が起きたりします。
いくつもの論文や実験で検証されていますが、
あなたの感情は、あなただけでなく、
周りにも影響を与えています。
そして、その感情に大きく影響を
与えるのが、あなたの”思考”や”考え”です。
頭の中で、昔の嫌なできごとを思い出すと嫌な気持ちになったり、腹が立ったり、
未来の失敗する可能性や悪い事を考えると
怖くなったり、不安になったり、
逆に、昔の楽しかった事、嬉しかった事、
幸せだった事、うまく行った事を考えると、それだけで
喜びや幸せ、元気、勇気が湧いて来たり、
将来、こうなりたいとか、こうしたいとか、うまく行っているイメージや、幸せなイメージ
成功しているイメージを考えると楽しく、幸せな気持ち（感情）になります。
頭の中で考える事が強く感情に影響を与えるのです。
そして、人間が何を考えるかに強く影響するものの一つが”言葉”なのです。
だから、成功者の多くは、人に成功するための秘訣を教えるときにポジティブな言葉を使うように教えてきました。
なぜなら、それが最も簡単で
即効性があり、誰にでもできるからです。
『じゃあ、やっぱり、ネガティブな事
考えたらだめって事じゃないですか？』
と思うかもしれません。
でも、それは少し違います。
先ほども言ったように、重要なのは感情です。
そして、その感情によって受けるあなたの体や行動への影響です。
何を考えるかではないのです。
つまり、ネガティブな事を考えても感情が影響を受けなければ良いのです。
過去や将来の失敗の可能性を考えた時に不安や恐怖に襲われて、そこで止まってしまったり、
その感情のまま行動したらきっとうまく行かないでしょう。
でも、ネガティブな事を考えても、ネガティブな感情にならない、
もしくは、ネガティブな感情が湧いてきても
それを消化し、ポジティブに転換できたら
それは問題ありません。
むしろ、リスクやネガティブを消化し、考慮して行動できるので、
学習し、成長し、成功するスピードを早めることになります。
ネガティブで止まるのはだめですがネガティブを消化し、
ポジティブにつなげていけばいいのです。
それが、失敗学です。
そう考えると、ネガティブな事を見つけられるのは、ある意味成功する上で
プラスになる才能にもなるのです。
過去の失敗を考えた時に、
その時のネガティブな感情に支配される
のではなく、失敗を学ぶ機会、経験として、ポジティブなもの
前に進む力に変えていく。
自分は成長したんだとポジティブな
思考、そして感情に変えていくのです。
ポジティブシンキングを卒業し、どんな時も、どんな事が起きても
自分の感情をコントロールできるようになった時、
あなたは、常に、成長し、能力を１２０％発揮し、
周りの協力を手に入れ、運やツキも味方にしてどんどん目標を夢を実現していくようになるでしょう。
そして、さらに言うと、１日の大半を
ポジティブな気持ちで過ごす事が
できる幸せな成功者となることでしょう。
